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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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ジャポニスム2018を活かせ!-岩手の4つの魅力をPR-(岩手県)

 東北地方に位置する岩手県では、欧州について、フランス、イタリア、ドイツ、スイスといった国々を中心に観光や県産品の販路拡大等の経済面での交流や文化・学術面での交流を継続的に進めてきているところです。

 この度のジャポニスム2018「地方の魅力」の開催は、学術的にも「民俗芸能の宝庫」と言われ、また、フランスで人気の高いマンガを活用した情報発信事業を展開している本県にとって、まだ知られていない本県の文化的魅力をフランスひいては欧州の方々にご紹介する絶好の機会と捉え、「地方の魅力」週間には、5つの民俗芸能が参加するなど、本年度の対外的売込みの重点事業として取り組んだところです。

 「地方の魅力」での本県の事業を紹介しますと、アクリマタシオン庭園で開催された「祭り/踊り」企画では、「(おに)剣舞(けんばい)」のステージ公演及び「さんさ踊り」のパレードを行い、「さんさ踊り」の輪踊りには来場者の方々にも参加いただくなど、会場を訪れた多くの方々と交流を図ることができました。

 また、パリ日本文化会館で開催された「地方文化理解」企画では、大ホールにおいて、「(おに)剣舞(けんばい)」、「神楽」、「(とら)(まい)」、「鹿踊り(ししおどり)」の4つの民俗芸能の公演を行い、終演後には満席の会場からスタンディングオベーションをいただきました。

 さらに、本県では、マンガを活用して岩手の文化やくらし、景観、おもてなしの心などのソフトパワーを掘り起こし、その魅力を内外に発信しようとする「いわてマンガプロジェクト」を2009年から進めており、期間中、パリ日本文化会館エントランスホールにおいて、ポスターや作品の複製原画の展示に加え、限定配布のフランス語版「コミックいわて」の配布を行い、好評をいただいたところです。

 このほかにも、7月に開催された日本文化イベント「ジャパンエキスポ」において、観光エリアに出展し、観光や物産の情報発信に加え、ジャポニスム2018企画への参加についてPRしたほか、2月に開催される『第6回伝統と先端と~日本の地方の底力~』においても「岩手県ブース」を出展し、本県が誇る漆を始めとする伝統工芸技術の現代生活への取入事例や先端技術活用事例等に関する展示・実演、製品の試験販売を実施する予定としています。

 本県では、今回のジャポニスム2018全体への参加を更なる糧として、フランスをはじめとする欧州との経済・文化交流を一層促進していくこととしています。

※なお、ジャポニスム2018に参加した本県の民俗芸能については、ジャポニスム2018「地方の魅力」公式サイト(http://matsuri.japonismes.org/)を御覧ください。

民俗芸能伝統行事のマンガ紹介

●「いわてマンガプロジェクト」から生まれた岩手県知事責任編集の「コミックいわて」掲載の民俗芸能・伝統行事のマンガを大型パネルで紹介。

虎舞

●パリ日本文化会館大ホールで4つの民俗芸能を披露。写真は東日本大震災津波で甚大な被害を受けた大槌町(おおつちちょう)から出演した「(とら)(まい)」。

さんさ踊り

●アクリマタシオン庭園で、世界一の太鼓パレード「さんさ踊り」を披露。