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東京都知事 OECDで都市首長らに「より良い未来」の共創を呼びかける

東京都

 2025年4月14日、東京都の小池百合子知事は、パリの経済協力開発機構(OECD)本部で行われたOECDアーバン・デイズのキックオフイベントに出席しました。約150人の世界および地域のリーダー、専門家、関係者の前で基調講演を行い、共通の都市課題に共に取り組み、「より良く持続可能な未来」を築くよう呼びかけました。

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 基調講演をする小池知事  会場の様子
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基調講演の会場  

 悪化する気候危機、高齢化し減少する人口、人工知能(AI)主導の技術革命、紛争による地政学的リスク―小池知事は演説の中でこれらを世界中の都市が直面する課題として挙げ、「世界は今、激動の時代を迎えています。ダイナミックな転換がこの変化の波に拍車をかけており、都市は極めて多様な社会課題の最前線に立たされています」と指摘しました。

 OECD 諸国の多くの地域で人口減少と労働力の減少が予想されており、日本でも少子高齢化が大きな社会課題となっています。都知事は演説で、望む人が安心して子供を産み育てることができる社会の実現に向けて、出会いから結婚、妊娠・出産、子供の健やかな成長に至るまでの、東京都の「シームレスな対策」を強調しました。これらの対策は、喫緊の世界的共通課題の一つである出生率の低下を食い止めることを目指すものです。

 また、東京は、平均寿命が男性約82歳、女性約88歳という世界有数の長寿都市であり、誰もが健康的に活躍し続けることができる先進モデルを示していくとして、東京のシニア世代に仕事とスキルを提供するための取組についても紹介しました。

 さらに、小池都知事は、次のように都市間の連携について呼びかけました。「『OECDアーバン・デイズ』は、「包摂的で循環型かつ持続可能な都市」の実現について議論するイベントです。すべての人にとってより良い未来の創出に取り組み、意義ある影響を世界にもたらしましょう。東京は世界の都市と連携して、持続可能な未来への軌跡を確立していきます。」


 小池知事は、同日行われた「OECDによる包摂的な経済成長のためのチャンピオン・メイヤーズ」の第7回会議(非公開)にも出席しました。チャンピオン・メイヤーズは、格差に取り組み、より包摂的な都市の経済成長を促進することにコミットしているとして選出された約70人の都市リーダーにより構成され、小池都知事は、このグループの運営委員の一人です。

 東京都は今後もOECDと連携を深め、都市課題の解決に努めていきます。

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 チャンピオンメイヤーズでの小池知事  チャンピオンメイヤーズの会場の様子

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