山下真・奈良県知事が「飛鳥・藤原」の魅力をパリ・ユネスコ本部でアピール
奈良県 観光局 観光力創造課
奈良県では、日本の歴史文化の発祥地として1300年前から継承してきた国内有数の文化財、伝統行催事、食・食文化などを世界に発信し、外国人観光客の誘客と県内周遊、滞在の推進を図ることで、観光産業の発展と地域の活性化に取り組んでいます。
主に、日本の歴史文化への関心が高く、旅行期間の長い欧米諸国・豪州をターゲットに、インバウンド向け体験コンテンツの造成や、大手オンライン旅行会社と連携した宿泊プロモーション、現地旅行会社等へのセールスコールなどを積極的に実施しています。中でもフランスは、従来から本県への来訪者、宿泊者数が多く、本県の観光資源との親和性が高いことから重要なターゲット市場と捉え、プロモーションに取り組んでいます。
今回、2025年4月22日から5月6日までパリ・ユネスコ本部で開催された「日本へのクリエイティブな旅展2025」に参加し、フランスを中心とした各国のユネスコ関係者、メディア等に向けて、奈良県が有する3つの世界遺産と2026年の世界遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都」の魅力を発信しました。また、ユネスコ無形文化遺産(伝統的酒造り)に関連し「清酒発祥の地」奈良の地酒の紹介と飲み比べ体験を実施したほか、伝統工芸である筆、墨、茶筌などの紹介と書道体験などのアクティビティも実施し、多くの方に楽しんでいただきました。
鏡割りの様子
23日に行われたオープニングセレモニーには、山下真知事と飛鳥・藤原エリアの地元首長等が参加し、知事自ら、奈良県の歴史文化や食文化等の魅力をユネスコ事務局シン・クー事務次長、ユネスコ日本政府代表加納雄大大使、同フィリピン政府代表ジュネヴァー・マヒラムウェスト大使など各国大使にトッププロモーションを行いました。開会挨拶では、会場を埋め尽くすほどの来場者を前に、知事がフランス語で、古代の中央集権体制の国作りや中国、韓国等との国際交流の歴史を反映する「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の魅力や本県の観光地としての魅力をPRし大喝采を受けました。
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書道体験の様子 | 大使への展示解説の様子 | スピーチをする山下知事 |
今回、知事のパリ訪問は4月22日から24日の非常に短い期間でしたが、上記セレモニーのほか、大規模火災による修復工事を経て昨年末に一般公開が再開されたノートルダム大聖堂を訪問し、修復工事を担当しているプリュネット・パスカル氏から、修復作業の概要や文化財の保全・活用に関する説明を受けました。本県には歴史的な建造物が多く、そのほとんどが木造であるため、1949年の法隆寺金堂火災をはじめ、現在でも重要文化財建造物の火災被害がある本県の取組も紹介しながら、有意義な意見交換ができました。
今回のフランスでのトッププロモーションを通して、本県の歴史文化資源の保全、魅力向上とともに、更なる誘客と宿泊滞在の推進につながることを期待しています。
ノートルダム大聖堂の視察
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