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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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熊本市で第6回日仏自治体交流会議を開催! ~次回2020年会議はエクサンプロヴァンス市に決定~

両国の地方自治の発展に寄与することを目的に、日仏の姉妹都市関係にある自治体及び交流に関心のある自治体の首長等が一同に会し、両国の行政課題や先進施策等について議論する第6回日仏自治体交流会議が、2018年10月10日~11日、熊本市で開催されました。

2008年10月に日仏交流150周年を記念してフランスのナンシー市で初めて開催されて以来、2年に1度日仏交互の開催で着実に成果を重ねてきた本会議に、フランスの17団体と日本の35団体が参加し、過去最多となる計52団体が熊本市に集いました。

特に、2018年は日仏交流160周年を記念して日本文化の魅力を紹介する「ジャポニスム2018」が開催されるなど、日仏友好の機運が高まる中、本会議立ち上げから10年の節目の年に当たります。

会議に先立ち10月8日、フランスからの参加者は、2016年4月に発生した熊本地震による被害を受けた熊本城の復興状況を視察。翌9日は「くまもと工芸会館」における(あし)ペン製作体験、水前寺(すいぜんじ)(じょう)(じゅ)(えん)の能楽舞台における能楽体験ワークショップ及び能楽鑑賞、(たい)勝寺(しょうじ)での抹茶お点前()体験などの視察により日本文化を体験しました。10月9日は奇しくも160年前に日仏修好通商条約が結ばれた日でした。

会議は「成熟社会における都市の魅力と価値の向上~人口規模や経済規模の増加に頼らない持続可能なまちづくりのビジョンと手法~」を全体テーマに、「誰もが移動しやすい公共交通」「青少年のグローバルな人材育成」「自治体間の連携」の3分科会に分かれ、日仏自治体の代表者が発表と意見交換を行いました。

10月10日午前の全体会では、京都大学の広井()(教授による基調講演に続いて、各分科会の代表者による基調発表が行われ、会場との意見交換がなされました。

午後には、参加者は3つの分科会に分かれ、各自治体の具体的な取り組み事例を紹介するとともに、「他自治体の各事例がどのように自分達に応用できるか」という観点から、質問や議論が展開されました。

最終日の11日は、前日の分科会の議論の報告が行われ、閉会式で日本側推進委員長である熊本市大西一史()市長から、今回の会議の成果をまとめた「熊本宣言」が読み上げられ、採択されました。宣言では、各自治体が引き続き交流・連携を推進し、世界に発信できる政策連携等を生み出すことを目指すこととし、今後も本会議を継続的に開催していくことが合意されました。

次回第7回会議は2020年に熊本市の交流都市であるエクサンプロヴァンス市で開催することが決定され、カリマ・ゼルカニ=レナール副市長による同市の紹介発表が行われ、会議は幕を閉じました。

11日午後から12日にかけて、フランス側希望者は長崎市への視察プログラムに参加し、長崎原爆資料館に併設する追悼平和祈念館で献花を行いました。

様々な課題を共有する日仏の自治体トップが集う本会議は、地域の発展のための貴重な機会であるとともに、日仏両国の友好関係にも大きく寄与しています。次回、2020年にエクサンプロヴァンス市において、多くの参加者の皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

最終宣言リンク

http://www.cites-unies-france.org/JAPON-Nouvelle-edition-des

http://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=21458&sub_id=5&flid=149701

第1分科会発表資料

http://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=21458&sub_id=5&flid=149468

第2分科会発表資料

http://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=21458&sub_id=5&flid=149469

第3分科会発表資料

http://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=21458&sub_id=5&flid=149470

            会議全体集合写真

       大西熊本市長による最終宣言の読み上げ

            記者会見集合写真