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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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日本酒とおにぎりを通じた日本の地方自治体のPR!(パリ天皇誕生日祝賀レセプション)

3月28日、在仏日本国大使館主催の「天皇誕生日祝賀レセプション」がパリ市内の大使公邸で開催され、500名を超えるフランス各界の著名な関係者が式典に出席しました。この式典では、「オールジャパン」での日本の魅力発信及び観光客誘致のため、日本の地方自治体や民間企業からの参加を幅広く募り、日本の文化や特産物などの提供が大々的に行われます。今年も、来場者は、和牛や海産物などの日本食に舌鼓を打ちつつ、下川大使を始めとした日本政府・自治体関係者等との相互の絆を深めました。

クレアパリ事務所は、毎年同式典にブースを出展し、日本の自治体のパンフレットやノベルティの配布を通じて、来場者に日本各地の文化や歴史を紹介し、それぞれの地域が持つ魅力を積極的にPRしています。併せて、より日本への関心を高める機会として、日本酒の試飲を行っています。今回は、新潟市や金沢市の日本酒をお猪口とともに来場者に振るまうことによって、生産地により異なる日本酒の味わいをPRしました。試飲が始まると、ブースの前にはその味や香りなどの個性を比べようと大きな人だかりができ、来場者からは、銘柄によって風味やのどごしが異なることに驚きの声が聞かれたほか、「生産地を教えてほしい」とパンフレットを手に取る姿もありました。

さらに、今年は自治体PRに花を添える新たな試みとして、「おにぎり」(新潟県産米使用)の提供も行いました。「おにぎり」は、一般的には、炊いた白米を三角形に成形し、その中に梅干しや塩鮭など酸味や塩味のある具材を入れ海苔でつつんだ食べ物のことを指します。近年、パリでもじわじわとその知名度が広がっており、芸術の街パリらしく、日本のものとは一味違う彩り豊かな見た目のものが人気の傾向にあるようです。

今回の式典では、ツナや梅など日本人には定番の味に加え、鶏の照り焼きや青のりなどフランス人の味覚や美的感覚に合わせた工夫が施されたおにぎりを200個用意し、日本の「お米文化」の紹介とともに、お米の有数の産地である新潟県のPRを行いました。初めておにぎりを見る方も多くいらっしゃり、「お寿司との違いは?」「これはお餅?」など、来場者からは多くの質問が職員に寄せられ、日本の伝統的な食文化に大きな注目が集まりました。来場者がシャンパングラスやお猪口に注がれた日本酒を左手に、そしておにぎりを右手に持ちながら職員と意見交換をする姿は、この式典ならではの光景であり、とても印象的な機会となりました。

クレアパリでは、今後も、あらゆる機会等を捉え、個性溢れる日本の自治体の魅力を発信していきます。

 onigiri  stand
 おにぎりを試食する来場者  クレアブースの様子
 kanazawa  sake
 金沢市ブースの様子 日本酒を試飲する来場者
 brochure  onigiri2
 日本の自治体パンフを配布  色鮮やかなおにぎりを提供