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パリ事務所(クレア・パリ=CLAIR PARIS)は、日本の地方団体のフランスにおける共同窓口として、1990年10月に設置されました。

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新着情報

CLAIR Paris Blog

 今年もパリでは夏の恒例イベント「パリプラージュ(Paris Plages)」が開かれました。プラージュとは、フランス語でビーチの意味で、期間中はセーヌ川沿いにパラソルやビーチチェアが並べられ、人工ビーチで多くの市民が日光浴を楽しんでいます。以前は大量の砂を運びこみセーヌ川岸に本物そっくりのビーチが作られていましたが、環境面への配慮などを理由として、近年は芝生や木製デッキが利用されています。

続きを読む:2024年パリ五輪へ、泳げるセーヌ川を取り戻す

 夏になると日本では気温の上昇により猛暑日となることが度々ありますが、近年はヨーロッパ諸国でも熱波による猛暑の影響で、日本より大きな被害を受けています。フランスでは熱波のことを「Canicule(カニキュール)」と呼びますが、近年で最も深刻な被害が発生したのは、ヨーロッパ全土が歴史的猛暑に襲われた2003年の夏でした。

 世界気象機関(WMO)によると、この年は1540年以来の記録的な暑さとなり、国内の最高気温は44.1℃にまで達しました。また、世界保健機関(WHO)によると、この熱波による死者は欧州全体では約7万人と推計され、特に被害が大きかったフランスでは、8月1日から8月20日までの20日間で、地域によっては40℃を超える日が1週間以上続いたところもあり、75歳以上の高齢者を中心に1万4,802人が死亡したといわれています。

 しかしながら、同時期に猛暑に襲われたヨーロッパ他国では、フランスほど死者数は増加しませんでした。フランス国内だけでこれほどまでに犠牲者が発生した背景には、猛暑だけではなく、フランスの社会的慣習、高齢化社会における生活環境の変化、医療機関における人手不足などの問題が重なったことが影響していました。 

続きを読む:猛暑に負けるな!カニキュール(熱波)の記憶を振り返って

 2021年7月23日(金)、日本に注目が集まる東京2020オリンピック大会の開会式の日、パリ市第10区庁舎において「Human Legacy Dining ~Terroage Tohoku~」と銘打ったイベントが開かれ、クレア・パリ事務所の職員も参加しました。このイベントは、一般社団法人「東の食の会」が主催したもので、復興五輪を理念に掲げながら原則無観客開催になってしまった東京2020大会に代わり、食を通じて東北の復興を世界に発信する趣旨で行われました。当日は、オンラインでパリ会場と日本の東北地方の食の生産者を繋ぎ、東北の食と酒のマリアージュ(組み合わせ)、食文化を味わってもらいながら、東北地方の生産者の方々のこれまでの軌跡とその想いがパリ会場の参加者へ伝えられました。

続きを読む:食を通じて東北の復興を世界に伝える:Human Legacy Dining ~Terroage...

Tagged under: 経済活動 文化

玉川大学観光学部鈴木シルヴィ教授、小林直樹准教授が2021年3月30日に同学部紀要で発表された研究論文をご紹介します。

続きを読む:研究論文「日仏の姉妹都市提携の現状と課題―持続可能な姉妹都市交流に向けて ―」のご紹介

Tagged under: 国際交流 経済活動

 東京から飛行機で約1時間の場所にある鳥取県は、全国で人口が最も少ない県ですが、その中央に位置する三朝町は、世界屈指のラドン(ラジウム)温泉を有し、年間約35万人の観光客が訪れる、温泉と山の町です。

 本町は、フランスで学びラジウムを発見したマリー・キュリーの遺徳に感謝し、その温泉が取り持つ縁で1990年に南フランスの温泉町ラマルー・レ・バン町と1990年に友好姉妹都市提携を結び、2020年には交流30周年を迎えました。

続きを読む:三朝町とラマルー・レ・バン町のコロナ禍における姉妹都市交流活動について~鳥取県・三朝町~

横須賀市市長室国際交流・基地政策課

 横須賀市は人口約 39 万、面積は 100.82 k ㎡、日本の真ん中辺りにある神奈川県の三浦半島に位置する都市です。首都・東京にも電車で1時間弱と便利な首都圏にありながら、豊かな自然にも恵まれ、穏やかな気候のとても過ごしやすいところです。

 世界4都市に姉妹都市があり、フランス・ブレスト市とは日本の近代化と横須賀市の発展 の礎となった「横須賀製鉄所」の建設に貢献したフランス人技師、フランソワ・レオンス・ ヴェルニーが勤務をしていた海軍工廠がブレスト市にあることから、1970年11月26日に 姉妹都市提携を結びました。以来、首長等の相互訪問、市民訪問団による交流や、毎年夏に は高校生を相互に派遣し、若者の国際理解と友好関係を深めています。また、2004 年からは職員交流として、毎年約4週間ずつ職員を相互派遣し、互いの行政課題や取り組み事例を学び、それぞれの行政運営の参考にするとともに、両市の交流・友好の促進、両市職員の国際化意識の向上を図ってきました。

続きを読む:横須賀市・ブレスト市姉妹都市提携50周年に係る交流活動について

日欧地域間の産業連携促進のため、自治体国際化協会(CLAIR)とアルザス欧州日本学研究所(CEEJA)が共同で運営する「日欧地域連携ヘルプデスク」は、5月17、18日、日欧地域連携年次会議・マッチメイキングイベントをオンライン開催しました。「日欧地域連携の未来」をテーマに開催し、日本及びフランスなどEU14か国から130名を超える日欧自治体や産業クラスター等の関係者が参加登録し、交流しました。

各セッションの発表を通して地域が持つ独自の特徴の強みを活かしつつ、公的機関のサポートも受けながら、企業・大学・行政等のあらゆるステークホルダーが繋がり、ミッション団の相互派遣や交流会の実施、MOU(覚書)の締結等、継続的に相互交流を積み重ね、連携を成功に導いた事例等が紹介されました。

 

続きを読む:~日欧地域連携ヘルプデスク事業~ 日欧地域連携年次会議&マッチメイキングイベント ...

岩手県では、岩手のマンガ文化の振興と、マンガを活用した本県の魅力を発信することを目的に、「第11回いわてマンガ大賞」コンテストを開催します。

募集する作品はジャンルを問わず未発表・未投稿のオリジナル作品とし、募集部門は、「一般部門」と、「1~4コマ部門」(2コマ、3コママンガも可)の2部門です。

続きを読む:「第11回いわてマンガ大賞」コンテスト

Tagged under: 文化

 2021年6月4日から6日にかけて、クレアパリ及び兵庫県パリ事務所は「第10回フォンテーヌブロー美術史フェスティバル」に出展し、雄鹿のギャラリ―(La galerie des Cerfs)にて、北は北海道から南は沖縄まで地域ごとに多様な魅力をもつ日本の地方情報を一か所に集め、来場者のみなさまにご紹介しました。

続きを読む:日本の地方の魅力をご紹介! ~フォンテーヌブロー美術史フェスティバルに出展~

 フランスでは、6月9日から「衛生パス(Pass sanitaire)」の運用が開始されます。
 衛生パスとは、ワクチン接種完了・PCR検査陰性(48時間以内)・感染後の抗体保有(6か月以内)の証明の3種類を言い、接種情報や検査結果はそれぞれ専用のポータルサイトSI-DEPポータル(※1)、健康保険ポータル(※2)からQRコード付きの証明書が発行され、紙媒体のままか、政府のコロナ対策スマートフォンアプリ「TousAntiCovid」で利用できます。
 感染拡大リスクが高い活動の再開を支援するのが狙いで、スタジアムやコンサートホールなど、1,000人を超える人々が集まる場所では衛生パスを提示する必要があり、5月30日から6月13日まで開催されているテニスの全仏オープンでも早速採用されています。
また、外国人観光客受け入れにも利用されます。

 フランス国内の新型コロナウイルスの感染状況は改善傾向が続いており、5月19日から、飲食店のテラス席や、すべての商店、映画館・劇場・美術館等の営業が再開されています。6月9日からさらに規制が緩和され、飲食店の店内での営業が再開されるほか、映画館や美術館、スタジアムなどの最大収容人数が緩和されます。6月30日にはほぼすべての施設において感染対策をとりつつ通常営業が再開される予定です。飲食店などではワクチンパスの使用は認められていません。

 ワクチン接種者数も順調に増加しており、6月5日時点で1回目のワクチン接種が終了した人の数が約2,784万人(人口の41.5%)に達し、1,365万人(20.4%)が2回目の接種を終えました。大規模イベントなどの参加の条件として用いられる衛生パスの導入が、ワクチン接種の加速の要因の一つになっているとも考えられています。

 

続きを読む:ワクチンバスの次は、ワクチンパス!?大規模イベント復活のカギとなるか